スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

このはなさくや


hanaikada

山陰の地方都市でも桜が満開になりました。

今年の冬は本当に長かったです。しかも、雪が多い時は逆に緩むはずが、ひんやりと冷たい空気が始終続いた冬でした。
震災以降季節の感じがかわった気がします?



桜といえば、私は熊井啓監督の映画の「本覚坊遺文」の場面の一つを思い出します。
(……といっても、かなりうろおぼえです)
三船敏郎さん演じる千利休が、太閤秀吉から死を賜り、腹を召します。
咲き誇る桜の中で。三船さんの深い眼差しが心に残ります。
狭い空間で、奥田瑛二さんの「本覚坊」が追憶とともに淡々と、利休の交わりが語り継いでいく。
どちらかというと物静かで、静かで重い光源の中での映画だったのですが、利休の賜死の場面はぱっと開けて、とても美しかったのです。



四月六日に、宝塚歌劇団の男役の涼紫央さんが卒業を発表されました。
映画の印象もあり、四月は別れの季節です。
今思い出したのか、前の贔屓の汐風幸さんも今頃発表になりました。


宝塚歌劇団は、建前上では学校で、いつかはそこに在籍する演じ手さんは生徒と呼ばれ、殆どの人はいつかは卒業するものということになっています。
しかし、男役10年と呼ばれ、演じ手として成熟するのはとても長い時間がかかります。
娘役さんはもう少し時間が流れるのが早いです。
一人の女性が成人し、社会に出、家庭や仕事を持つ間、生徒さんとして演じ続けるわけです。

涼紫央さんは※研17、一人の女の子が誕生して、宝塚の生徒を志望するまでかかる時間です。
入団前の少女とよこさんは、元々カメラを持って劇場に通っていたほどの宝塚ファンだったようですね。心に男役の理想像も持っておられたそうです。


最初とよこさん知ったのは汐風幸さんが出演した「花の業平」東京/名古屋公演でした。
新人公演では幸さんの役を演じていました。お2人ともとてもよい雰囲気だったなあと思い出します。
下級生とよこさんは素朴で暖かい印象を受けていました。


そのあと10数年経って、友人宅のスカステで金髪ベリーショート、白いシャツのとよこさん見た時は墜天使サリエルだー(ゴメンでもサリエル様は愛し愛されるモテ男です)と叫びました。

ルーア神父は、もともと好きな役だったのですが、とよこ神父は無邪気で愛らしくて!嵌ってしまいました。
女役が美しいらしいという噂を耳にしたのですが、まだ拝見していません。和物に隠れスキルありと見ました。
しばらく追いかけていくうちに、根本の温かさや純粋さは変わってないのだなあと知り、さらに好きになりました。
外見は端正で貴族的な人なのに、飾り気のない所はそのままなんですね。



ルーア神父も人類への応援歌の「JAMP!」を歌った可愛いラスティも、不器用で真面目なダーシーも、いただいた録画DVDでしか拝見していないのですが、聡明すぎるベンヴォーリオさんも短い観劇歴ではありますが、底に人間愛を感じさせる人が多かったなと思います。
とよこさんの中のピュアな所が、役柄の個性を引き出したのかもしれません。

「天使のはしご」も、とても愛情深い作品でした。
家族愛、姉妹愛、男女の愛、さまざまな色合いがありましたよ。
私はオンザとよこさんセンターで観劇してしまいました。よい思い出です。

17年過ごした後のとよこさんの決意、とても大きいものだったと思います。
私はその決意を尊重したいです。


私は、卒業後の宝塚生徒さんが、様々な第二の人生を歩まれるのを見るのが好きでして、舞台に立ち続ける人、家庭人となられて母親業を勤められる人、別の職業に邁進する人、と様々でした。
スポットライトの偏りかもしれないのですが、同じように子供の頃からプロを目指していたスポーツ選手の人たちが、引退後苦労されるのをよくニュースで見聞きすると、宝塚の生徒さんの強さを思ったことがあります。
それは、劇団やファンの方も含めて、拍手と敬意を持って送りだすからだと思います。一度見送った経験から言うと、一人の生徒さんの卒業までは、大小さまざまなイベントがこなされていきます。
その中で、生徒さんもファンも周りの人も、心の準備をしていくのでしょうね。


現在応援している右の人々どなたでもそうなのですが、私は本当に緩いファンで、長らく応援されて貢献してきた方に比べれば伝えられることは数少ないです。
最後まで拍手を注ぎたい位しか立派なことは言えません。
これから8月までの日々、とよこさんの毎日「幸い」で一杯であることを、願うばかりです。
そして一つの終わりは、旅立ちの時であるようにと。花咲く季節の始まりに思います。



※「研」・・・タカラジェンヌさんはは研究科の生徒扱になっていて、「研」とは学年と同じ意味です。研3とは入団後3年ということです。
スポンサーサイト
プロフィール

高砂 舟

Author:高砂 舟
twitterもやっています。
@takasago_fune

偏った本読みと太極拳が趣味です。低レベルですが腐です。
今はグレアム・グリーン継続中。星野道夫さん、宮澤賢治氏、藤沢周平氏をよく読んでいます。
植田正治氏の写真も大好物。

大人計画とグループ魂とっかかり中です。

宝塚は長く観ています。観劇回数は少なくとも、おばあさんになるまで細く長く見ていきたい所存。

twitter
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
検索フォーム
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。