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宝塚花組ファントム感想~地下の全てのともしびは②キャストについて

主演の蘭寿とむさん。
ほんとに綺麗。伸びやかな歌唱力の持ち主。殺陣もしなやかでアクションスター並み。
少しクラシックな感じも受ける方です。
「カサブランカ」でキラキラぶりに驚かされた方だけど、つくづく、トップスターになるべくしてなった人だなあ・・・・・・と思います。
ファントムの衣装に身を包む姿は美しくて。それでいながら泣く時は獣のように咆哮して、清らかさを保ちながら、魂を引き出すような演技をされます。


ヒロインのクリスティーヌ役の蘭乃はなさん。
ザ・娘役さん。白色のドレスがよく似合う。
小鳥のように震えて始まるビストロの場面の可憐さは忘れられません。


最後のデュエットダンスの時、手を繋いで笑顔で舞台はけるんですよね。
もう、トップコンビはそうでなくては!このお2人主演の舞台、宝塚の古典名作から時代に沿った新作から、様々なバリーエーションで見て見たいと思います。どのよう背景でも、良き「宝塚」として生かしていかれそうな気がするのです。

キャリエール役の壮一帆さん。
凄くスマートで格好良い方だなあと昔から気になっていたのですが、今回でプラス、耐える演技が加わっていました。正直、前半までは、劇団員に慕われる存在ということは伝わったのですが、何となく後ろに引いている曖昧な人物像でした。ですが、それは壮さんの策略?^^;だったのでしょうね。
後半からずしりと、存在を増しています。深い輝きを持つ輝く重力の強い星のようなキャリエールでした。
彼もまた、エリックと共に父親として成長していったのかも。最後に、息子の願いをかなえる為に、銃を撃つ。
あの場面は宝塚観劇歴も大してないのですが、一番痛々しい場面だったかもしれません。
トップスターがまるで磔(涙)
父子の銀橋の場面で、壮さんの一方の頬から涙が落ちるのを見ました。


シャンドン伯爵役の愛音羽麗さん
若々しい男爵で、最初は三角関係の強い側と思っていたら、本当でパワフルな人でした。
甘い外見のイメージを覆す位力強く、ストーリーを動かす櫂の役割になっていました。
エリックとの格闘とか、本当に血が流れ出そうでしたよ。

カルロッタ役の桜一花さん。パワフルで滑稽な悪役。でも、こういういじめ方ありますよね。
失敗させて「あの子はやっぱり駄目だったのよ」とか。
でも、大輪の花のような華やかさは損なわれず、魔女っぽく毒薬を飲ませるという演技も加わって忘れられない人物になっていた気がします。


ショレ役の華形ひかるくんも巧すぎる。ぶっちゃけ、スター路線の男役さんとして想像できる以上の、とても巧みな演技!
風早優さんという、雪組の演技巧者さんがおられたのですが、その方の演技を連想しました。
かつての大贔屓の汐風幸ちゃんにも重なるような・・・・・・。ひかる君は私服のセンスが凄くよい人なのですが、(贔屓故の視点ですが、幸ちゃんもそうでした)見せる側としてのセンスを高く持つ人かもしれないと思いました。
しかし重ねて書きますが巧すぎる。ヤス役者さんの宿命のかもしれません。
宝塚再観劇は、ひかる君&真野すがたさんの「フィフティ・フィフティ」から開始したのですが、この2年でも、一気に成長されたのを知って嬉しいです。

もう卒業されてしまったのですが、真野すがたくんも、この公演には出られて欲しかったなあと・・・・・・。
スマートなめおさん、素敵なパリジャンを演じられたような気がしてまりません。

劇団員セルジョ/若かりし頃のキャリエールの朝夏まなとさん。
初めて意識した生徒さんだったのですが、若いキャリエールの場面でちゃんと「父親」になっていました。
正直、ここから、ウェバー版でも原作でもないファントムが始まる気がします。

忘れてはならない、従者×12君。
・ロンゲなので、皆さん個性的な髪形を作り上げられていて見て楽しい。
・私はシンプルな一本結びさんに惹かれました。
・彼らは生活能力のない浮浪者とされています。賛否両論のようですが、私はエリザの「黒天使」と差別化ができていいかなと思います。カルロッタの歌声に耳を押さえたり、エリックのお着替えを手伝ったりと細々とした仕草が好き。お着替えシーンの丁寧さもいい。
・ビストロの場面では、従者の1人がエリックをエスコートしていたらしい。前の客席の人の頭が邪魔して見えず、残念!
・しかし本当にイケメンばかり。ダンスはまるでジャニーズでした。
・従者君は、それぞれ身体の一部が不随だったり、聴こえなかったり見えなかったりする設定があるようです。お互いを支えあって生きていたのかもしれません。そんな彼らに囲まれたエリックにとっての障碍は「貌」というのはとても象徴的ですね。




華やかでありながら、深い人間観察の上に成り立つミュージカルだと思います。
ウェバー版がエンターテイメントなら、コピット版は人間模様になっている。
感覚で言うと「グランド・ホテル」に近い、と思っていたら、作曲のモーリー・イェストン氏は「グランド・ホテル」の作曲家さんでもあるのですね。今回の震災で、新曲の作曲料を義援金に回されたとのこと。
原発を心配し、ステージアクターの方も美術品も訪日されないようになってしまいましたが、こうして気持ちを示してくださる方もおられるのだ、と嬉しくなりました。
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プロフィール

高砂 舟

Author:高砂 舟
twitterもやっています。
@takasago_fune

偏った本読みと太極拳が趣味です。低レベルですが腐です。
今はグレアム・グリーン継続中。星野道夫さん、宮澤賢治氏、藤沢周平氏をよく読んでいます。
植田正治氏の写真も大好物。

大人計画とグループ魂とっかかり中です。

宝塚は長く観ています。観劇回数は少なくとも、おばあさんになるまで細く長く見ていきたい所存。

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