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「オーシャンズ11」宝塚公演・感想①~人はだれも夢みる

先年に宝塚歌劇星組公演「オーシャンズ11」を観劇しました。
すでに千秋楽を迎えられました。星組の皆様、お疲れ様でした!
長く長く観劇日から離れてしまいましたが、思い出として携帯に残した記録を元に書いていきます。

本当に楽しかったです!
一回だけではなく、二度三度と見たかった公演でした。
私が見た回も、立見席が一杯でしたよ。

ぱっと見た印象では、華やかで明るく、適材適所で、ややシニカル。お色気あり。
イリュージョンシーンはドキドキ。生徒さんの隠された特技に驚かされます。
多分タカラヅカに慣れてない方でも楽しく見られるのではないかなと思います。
生徒さんも良い意味で肩の力が抜け、伸び伸びと楽しそうに演じられていました。

宝塚の生徒さんは、舞台上では男役、娘役の美を追求されているのですが、そんな生徒さんと舞台上のイリュージョンの相性も良く、……正直、ガジェットに拘るとはこういうことなんだよ~!と前の観劇の記憶を辿ってしまいました。

宝塚は大きい役には美味しい場面や台詞があるものの、それ以外は生徒さんの頑張りに掛かっている所があって、マンネリのよしあしだなあと思っていたのですが、「オーシャンズ11」は端々まで生かされてましたね。

今でも鮮やかに楽しいという記憶が残っています。

そして、彼らはどれだけカッコ良くても、お洒落でも。
世間の裏側で生きる奴らなのです。詐欺師、賭博師、ハッカー。
例えお気にいりの店に彼女がいても強奪計画を打ち明けない。
世界の裏と表の境界線がくっきり引かれています。
小池先生は、ちえさんの演技作りに「ルパン三世」を挙げたらしいのですが、確かにその通りです。
多分彼らの足元には暗い世界も広がっているだろう、とほんの少し想像させられました。
それゆえにテスに夢中になるダニーとか、携帯片手にへらへらしているラスティが可愛くてならないのです。

ダニー・オーシャン役の柚希 礼音さん/愛称ちえさん、ひたすら妻を愛する男。クールな策士でダンディ。派手に騒がず、どっしりと構えていました。
彼がもともと収監されたのは、歌手のテスを華やかに世に出すため。
離婚を申し渡されても諦めないのですが、押し付けがましくなく、テスに対して慈愛を感じる想いの表現でした。

最初は囚人服→早変わりで着崩したタキシード姿でダンス!
ぐっと心引き寄せられます。

ダニーの妻、テス役の夢咲ねねさん。/愛称ねねさんしっとりとした、純粋な女性です。堅物な所がちらちら出ている所、ダニーみたいな男性を惚れさせる魅力もあるような気がします。007カジロワのヴェスパちゃんも真面目秀才だったな……。

ショーシーンではスリット入りのドレスで美脚披露。なんというか……。眩しい……。
男性目線の色気も、品の良い形で匂わせているのですよね。


ダニーの相棒、悪さ仲間のラスティ・ライアンは涼紫央さん(愛称とよこさん)。
カワユス(後に叫ばせてください)


オーシャンズ11が財を狙う、ホテル王テリー・ベネディクトは紅ゆずるさん
/愛称さゆみさん
父親が賭博で失敗し、困窮したトラウマの借りを返す為に、事業にまい進する男でした。あくどい事して成り上がったものの、さゆみさんの学年も重ねてか、巨悪というより、神経質でまだまだ器はダニーに及ばない青年。本性の二面性の表現が見事でしたね。金の亡者で、でも破滅を狙われる程の冷血巨悪でもなく、現代のエグゼグで……と演じるには難しい人だったのではないでしょうか。でも、さゆみさんは愛すべき人を作り出していた気がします。私は昨年一度観たきりなのですが、さゆみさんの目力がぐっと増してきてセクシーになってきて、東京テリーは悪役を全うされたとか。


フランク・カットンは夢乃聖夏さん/愛称ともみんさん
人間くさくて、でも決める所は決める!というイケテルディーラーでした。私服もよく似合う。
明るくてとぼけた人物なのですが、カード使いは巧みなプロフェッショナル。
せり上がりでソロ、勝負師のフェロモンムンムンで格好良かった!
雪組に異動されますが、ともみんさんの真摯さは雪にも良く合うと思います。キムさんとの競演、本当に楽しみです。


ハッカー・リビングスト・デルは美弥ゆりかさん/愛称みやゆりさん)。
瞳が大きな、リカちゃん人形みたいな男役さんなのですが、今回はPCヲタな眼鏡青年です。ノートパソコン前にラップを歌う。実はこちらも難しい役なのですが(ヅカラップは、難関です……雪デパートメントストアを思い出す……)みやるりさんはキュートな役作りされていました。みやさんは新トップ・龍真咲さんが就任したばかりの月組へ。みやさんも一層輝かれますように!


バージルとタークのモロイ兄弟(如月蓮さん&天寿光希さん)
2人でキャッキャしていたものの、悪事ばれちゃった?という所のビビリ具合が可愛い。
デルとモロイ兄弟は若手組なので、華やかな場に行くのは初めてなのかな。正装が初々しかったです。


資金の出所と思いきやご自身も変装して大活躍のルーベン・ティシュコフ(美城れんさん)。
いけてるおじさまでしたね。今回素敵なおじさんが多い。
そして総踊りのときはガンガン踊られてます!


腕利きのマジシャンながら、ネタパレ裏ビデオに出演してしまったので追放の憂き目に遭ったバシャー・ター。(壱城あずささん)
映画では発破のスペシャリストだったのが、マジシャンとオリジナルキャラクターになっております。
この人もフェロモン系?大人で頼りになる兄貴分でした。
ダイアナとは何かあったのでしょうね。同業者の繋がりも感じました。


バシャーが身を寄せる中国雑技団のスター。イェン鶴美舞夕さん/愛称どいちゃん
「アイヤー」とか「デキタ☆」とか。カタコトしか喋れません。
運動能力に注目したバシャーにヘッドハントした形で入ったので、活かすのは卓越した運動能力のみ。何か毛色の違うエキゾチックな雰囲気を持っています。
中国内陸部から、家族達を養う為に雑技団に入り、海を渡った少年というイメージで勝手に萌えていたのですが、20代後半なんですね。アジアのお人は若い。
鶴美さん、バトントワリングの名手で、星組随一のアクションスターです。
金庫に潜入スタイルとか、瞳が大きい人なので、猫っぽくて可愛かった。


偉大な泥棒の父親を持ち、細々と列車すりで生きている青年ライナス・コールウェル。(真風涼帆さん)新人公演世代ですが、先輩と並んでオーラを放っているスターさんです。
でも今回は、誰もが知る父親の影で臆病になっている、ナイーブな青年の役作りでした。
映画では虎視眈々と活躍の機会を狙うライナスだったので、対照的でしたね。


ライナスの父親の元相棒、引退した詐欺師のソール。(未沙のえるさん/愛称マヤさん)
今は競馬場通いの年金暮らし。ライナスのパパとは違い、生き残った詐欺師として、それなりに成功も収めたけど、それなりにしょぼくれている。きっと一人きりの引退生活なのでしょうね。


専科在籍のマヤさんは今回で卒業です。
専科さんというのは演技巧者や、歌やダンスに秀でた方のポジションです。
組かかわりなく出演をされて、若手の生徒さんには難しい熟年の役などを演じられているのですが、本当に男性の俳優さんにしか見えない人とか、(一樹千尋さんはイタリア国籍だと思う)宝塚のプロフェッショナルの極みの方々です。
マヤさんはたくさん宝塚で名演技を残された方で、私は雪ノバの、可愛らしい熟女・シスター・マーマで知りました。
他にも「心中・恋の大和路」の実父、パーチェスターさん。舞台やDVDなどでとても良く目にして、正直、もう春には宝塚にいれないのは信じられません。……いつも軽妙で暖かなお芝居を魅せて頂いていました。
今回のおびえるライナスに励ましの言葉を掛けたり、ラインダンスに加わったり。
特にライナスにエールを送る場面は、星組の新進気鋭のスター、真風君との掛け合いで、実際の生徒さん同士と重なりましたよ。
小池先生本当に憎いわ。
フィナーレは大劇場一杯の拍手を浴びられ、私もウルウルしてしまいました。
宝塚の良さのひとつです。本当に。


ベネディクトの新ホテルの予定地に「林檎をかじった虫の後」のように居座るエル・チュクロの一家。おじいさんとシングルマザーの娘と孫娘の一家。

おじいさんリカルドは組長の英真なおきさん。
10年以上は星組組長を勤められています。
ソールはダニー達を「どうせ脛に傷持つ奴らだろ」と突っ込みしながらも、いつかは大金をあてるという夢を持ち、(ダニー達もそれをけしかけるものですから……)テリーの「ギャンブルで最初に勝たせる」作戦にすっかり嵌って監禁されたりするのが人間くさくていいですね。


娘そして母親のテレサは万里柚美さん。
娘のポーラにきつい一言を言いながら、父親を共に心配している。娘でもあり、母親でもある、そういう立場の女性を可愛らしさもこめて演じていましたね。


ラスティの彼女で、エル・チュクロの跡継ぎのポーラは音羽みのりさん。
ポーラは明るくてしっかり者。自らもショーの舞台に立ってお店を支えています。舞台化粧は赤いボブの桂に網タイツ。舞台化粧を落とした姿はポニーテールの女の子。
なんかねえ……ラスティが大好きなんですね。
「うわきしないでよw」という言葉が可愛くて。


ラスティと幸せになってほしいなあと思います。
肝っ玉妻になりそうですが^^
とよこさん主演の「天使のはしご」では大切な相手役ー!そのためか2人並ぶとラブラブ度が増していました。
赤いボブのショーガールの場面は、堂々センターでした。コケティッシュで大変可愛かった。

しかし、ダニーはテス、ラスティはポーラ。タイプが違う女の子を選んでいますが、どちらも自年齢よりはるかに若い子のようです。お互い「◎リコン」とからかいあってそうですね。(すみません)


テスのライバル、イリュージョン・クイーンのダイアナ(白華れみさん)
最近、娘役さんの強烈な悪役が多いかも。
わりとコミカルな役が多いので、そろそろ本格的な悪女を見たいかもしれません。
歌に、イリュージョンに、演技にと大活躍でした。前回は可憐なメイド娘さんだったのに……。堂々としてプライドにふさわしい実力を備えた女性でした。ベネディクトから資金を受け取るところ、したたかでしたね。


印象に強く残ったのは、礼真琴くんの「マイク」
カジノホテルのシンガーという設定で、歌って踊る。舞台の上にほぼずっと出ずっぱり。物凄い運動量!しかも歌声にパンチがあり、ダンスは切れが良く、星組のマイケル・ジャクソンと呼びたいくらいです。髪形も編み込みしていて、下級生ながら作りこんでいる役作りでした。新人公演でもライナス役をライナス役を任されたりと、期待株のスターさんなのでしょうね。



②に続きます。

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プロフィール

高砂 舟

Author:高砂 舟
twitterもやっています。
@takasago_fune

偏った本読みと太極拳が趣味です。低レベルですが腐です。
今はグレアム・グリーン継続中。星野道夫さん、宮澤賢治氏、藤沢周平氏をよく読んでいます。
植田正治氏の写真も大好物。

大人計画とグループ魂とっかかり中です。

宝塚は長く観ています。観劇回数は少なくとも、おばあさんになるまで細く長く見ていきたい所存。

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