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奈良旅行の思い出

七月半ばに奈良旅行に行ってきました。
宝塚観劇から一泊して足を延ばしてきました。

一杯歩きました。
こんなに自分には体力がまだあるんだ、と少々自信がつきました。

奈良といえば春日大社の神獣、鹿。
小鹿も生まれていて可愛らしかったです。
さっそく鹿の洗礼を受けました!
鹿せんべい屋さんの前、雄鹿の立派な角に腰を撫でられてしまいましたよ。

「鹿苑」には小鹿だまりもありました。
鹿のキンダー・ガーデンです。

春日大社周辺は原始林が広がっており、遊歩道を進むといくつかの神社にお参りできます。
早朝に出発したので観光客さんもほとんどおらず映画の「五条霊異記」の中に出ていたような、薄暗い林でした。
(余談ですが、「五条霊異記」があまり評価されていないのは不思議だと思います。現代日本と平安末世時代の日本の隔たりを描きながら、堂々としたアクション娯楽大作なんですよ)
空が開けた時、降る雨がぱあっと陽光に染まっていたのを見た時は言葉を失いました。

春日大社参道で見かけた雌鹿。一匹だけで林を歩いてました。


女性の腰から上と下の病気にご利益がある「赤乳・白乳神社」の小さな社と、芸能創作の守り神のむねぞう神社・・ではなく宗像神社には特に心を込めて手を合わせました。これからもできる限り創作をしてきたいなあと思っています。

続いて萬葉植物園にも立ち寄ってみました。
大賀蓮が満開になっていました。
蓮は、「清らかさ」と「華やかさ」が共に住んでいるような華ですね。
「万葉集」に歌われた花は、西洋の華に見慣れた現代人には、やや地味に見える草花が多いです。ですが、蓮の花弁と彩りは引き込まれる強さがあります。
仏様の華、と古代の人が思っても自然な気がしますね。

「泥の中の蓮」という言葉は人間に送るエールだと思います。


東大寺は予想通り・・・大きかった!
小学校時代の修学旅行で初めて見て胆が潰れたのですよね。
高層ビルなども見たことのない田舎の小学生には、東大寺の大きさは圧倒されるしかなかったです。
二十数年たって再び大仏様の前に立たせて頂いたのですが、やはり大きかった。「大将」と呼びたいくらい、懐の広さも感じる表情をされてました。

大仏様の両脇侍には如意輪観音像と虚空蔵菩薩像の二柱がおいでになるのですが、大仏様と同じ位の背の高さでした。足元には売店などもあり、賑やかさの中で見上げていると気が遠くなる三尊像と共にいると、空間感覚がおかしくなります。


午後は唐招提寺。
ちょうど通り雨の直後で、澄明な空気に満たされていました。
観光客さんも少なく、とても静かで、講堂内の警備の方もうとうとされている位でした。


歴史や建築に知悉してない身からは、唐招提寺の建造物は、色合いも少なく、簡素に見えます。ですが、八本の列柱の向こうに見える「金堂」の廬舎那仏像は深遠な雰囲気があった気がします。
仏像との距離も近く、穏やかなお顔立ちをじっくり見上げることができました。

「講堂」はかつては、鑑真和上から学を受ける仏僧たちの教室だったそうです。
元は平城京の宮殿を賜って移築されたものだとか。
平城京は奈良駅から西側にあったもので、(東大寺や春日大社は東側)そこからは今でも古物が出るとタクシー運転手さんに教えて頂きました。

「講堂」におわすのは弥勒如来像。
林海象監督・永瀬正敏さん主演の「弥勒」の成功を願い手を合わせてきました。

鑑真和上の墓所「開山御廟」は、小さい池の真ん中の小山にあるのですが、そのまえに瑞々しい向日葵や菊の花が供えられていたことに感銘を受けました。
奈良や平安の時代から変わらず花を供えられ続けていたのでしょう。

六度も航海の末に日本にこられたたあと、お亡くなりになられた鑑真和上のお人柄が忍ばれるお寺でした。清廉で、質実で、多くの人に慕われる方だったのではないでしょうか。
中国揚州には帰られることはなく亡くなったのですが、揚州から贈られた瓊花の樹木や、現地に取材された画家・東山魁夷さんの絵が描かれた御影堂の障壁画が、揚州の空気を伝えているのでしょうか。

鑑真和上坐像と障壁画が公開される六月六日の「開山忌舎利会」にはぜひ行ってみたいと思います。

今は唐招提寺のおみやげの青連のお香を焚いています。
お寺や教会での「おみやげ」販売は相応しいものかとひっかかる人もいるかもしれないのですが、唐招提寺のおみやげはとてもセンスの良い物だったように思います。
お香に便箋、蓮の花の写真の絵ハガキなど。売店は、入った途端にお香の良い香りに包まれていました。

唐招提寺は美しい場所で、できることなら、何度か足を向けてみたいです。惚れてしまいました。

唐招提寺の地上より空を見上げる


体力優先で、目的地を限って、無理をしない旅も一人旅だからできたのかもと思います。
「無理つかうよりはお金を使え」作戦で行きました。
ですが、バス路線とかはしっかり把握していた方がよかったかと思います。
タクシー、運転手さんは博学ですが、東から西への運賃が痛かった。また、今度行くとしたら味覚の探求もしてみたいです。おみやげは定番から、センスの良いものまで様々だったのですが、今回の昼ごはんは、いまいち……(・∀・;)。おしゃれなカフェに期待しすぎてはいけないのかもしれません。
ですが、ホテルの朝食バイキングはとてもおいしかったです。
厚揚げと白菜の飛鳥鍋風は淡泊だけどご飯によく合いました。

観劇など目的のある旅と、ただあてどなく歩く旅は違っていまして。
家庭持ちですので、一人旅という浪費は勝手なのではないかと長く迷っていました。
でも行って良かった。
今までどこか何かが欠けているという気持ちでいたのですが、旅から帰ってきて、自分は昔からあてどのない旅に憧れていたのかもしれないとようやく気づきました。この機会がなければ、自分は何をやりたいのか気付けず、自由にふるまうように見える人を羨んだり迷っていたりしたままだったと思います。

何よりもおおらかに許してくれた家人に感謝。

できることななら、これからも年老いても、家族でも一人でも、体力と時機が許す限り旅をしていきたいです。
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プロフィール

高砂 舟

Author:高砂 舟
twitterもやっています。
@takasago_fune

偏った本読みと太極拳が趣味です。低レベルですが腐です。
今はグレアム・グリーン継続中。星野道夫さん、宮澤賢治氏、藤沢周平氏をよく読んでいます。
植田正治氏の写真も大好物。

大人計画とグループ魂とっかかり中です。

宝塚は長く観ています。観劇回数は少なくとも、おばあさんになるまで細く長く見ていきたい所存。

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